投票率について考える


今日は、選挙における「投票率」について、考えてみたいと思う。

国民の「選挙への関心度」として、「投票率」が用いられる。

今年の7月に行われた「参議院選挙」の「投票率」は、全国平均で「54.69%」だった。日本人の有権者の二人に一人が投票を行っている。また、東京都の「投票率」は、「57.48%」であった。
※総務省のサイトからの情報http://www.soumu.go.jp/main_content/000430170.pdf

ただ、これは「国政選挙」に関するものであって、(地域によって差があるが)「地方選挙」になるともっと「投票率」が低下する地域がある。

例えば、今年の11月に実施された荒川区長選挙の場合、「投票率」が「30.44%」であり、区民の3分の1に達していない状況にある。「参議院選挙」の「投票率」には、遠く及ばない。
※荒川区役所のサイトからの情報https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/senkan/kekka/kuchosenkyo.files/20161106.pdf

このような低い投票率の地域では、住民にとって「首長」「議員」への関心がきっと低いのだと思う。低い投票率で選ばれた首長が、区民からの信任を得ているといえるのか、私は疑問に思っている。

私が住む群馬県神流町の状況はどうなっているか。2009年の町会議員選挙のときの「投票率」は、「90%」であった。(2010年以降、神流町の町長選挙、町会議員選挙は無投票で決まったため、選挙は行われていない。)
※政治山の情報
http://go2senkyo.com/local/senkyo/9200

神流町の人口は、わずか2000人であり有権者の数も少ない。しかし、「9割」の町民が投票してくれるため、町民にとって「町長」「町会議員」に対する関心が非常に高いといえる。「9割」という高い投票率で選ばれた候補者は、町民に「信任された」と言えると私は思う。

選挙において、「有権者」の人数で考えるのか、「投票率」で考えるのか、人によって意見は様々だと思うが、私は「高い投票率で選ばれた候補者」は、有権者の数に関わらず非常に重要なことだと思う。