大阪府四条畷(しじょうなわて)市長選で思うこと


1.「人生経験」がないと政治はできないのか?
昨日(1月15日)、投開票が行われた大阪府四条畷(しじょうなわて)市の市長選において、現職市長を退けて、わずか28歳10か月の「東修平」(あずましゅうへい)氏が、初当選しました。

選挙ドットコムより
日本最年少市長が誕生! 大阪府四條畷市で東修平氏が28歳3ヶ月で当選

若い人が、地方政治、国政に参加することはとても良いことだと、私は思います。

若い人が政治家になろうとすると「人生経験が少なすぎる」という言葉を時々聞きますが、果たして「人生経験」を積んでいれば、政治家として成功できるのでしょうか?

「人生経験」も政治を行う上で「有効」なものだと思いますが、必ずしもなくてはならないものだと私は思いません。「人生経験」だけで政治ができるというわけではないと思っています。「人生経験」で政治ができるのであれば、長く生きた人から順に「年功序列」で政治家になるべきです。しかし、現実的には、今回の四条畷市長選のように若い人が当選することもあります。これは、「政治に必要なのは、人生経験だけではない」ということを有権者自身がよく知っているからと言えるでしょう。

2.私が共感したこと
私が、「東修平」氏のコメントで共感したことは、「国は自ら改革を行えないぐらい規模が大きくなり過ぎていることも痛感しました。 このとき、これからは地方からこそ日本を変えていかねばならないという思いが次第に強くなりました。」(東修平氏のHPより)という部分です。

政治というと「国政」というイメージを持つ方もいると思いますが、国会議員になって自分のやりたいことを実現するには、ものすごく「長い期間」と「資金」が必要になります。また、いろいろな「人のつながり」も必要です。

そして、必死に苦労して国会議員になったとしても、1期、2期では、要職に就くことができず、下積みを重ねるだけです。多選して初めて要職に就けるという現状があります。

また、多選したとしても、「与党」にならなければ政策を実現することができません。

上記のように、国政で何かを変えるには、とてつもなく「長い期間」と「労力」が必要になります。
(「国政」を変えたいと思うのであれば、国会議員になるよりも普通の国民として「ロビイング」を行う方が私は効率的だと思います。「ロビイング」であれば、特定の政党にこだわることなく、そのときの「与党」を活用して政策提言できるからです。日本のような政党間で主義主張にそれほどないのであれば、特定の政党にこだわらずに、「与党」を使い分ける「ロビイング」という手法をもっと活用すべきだと私は考えます。)

それよりも、「地方自治」を変えるのであれば、「首長」になることで、自分のやりたい「政策」を実施することができます。「首長」には、政治経験がなくても、選挙で当選すればなれるのです。地方自治の場合、「2元代表制」となっているため、アメリカの大統領のように「首長」が住民によって直接選ばれ、「首長」と「議会」によって「地方自治」が進められます。「首長」には、「執行権」があるので、行政のほとんどの決定権をもっています。そのため、「首長」には政策を実現するためかなり「有利」であると言えます。

私も「政治家になって、何かを変えたい」という人には、「地方政治」に参加することを進めます。「首長」になって、国全体を直接変えることは出来なくても、自分が首長になった自治体を変えることができるようになります。そうすれば、自分の自治体に関係する人達の生活を改善することができるのです。「成果」を出せるのです。

3.地方政治にもっと興味をもってほしい
これまで述べてきたように「地方政治」には、住民の身の回りの生活を変える大きな可能性があります。そのため、「地方政治」にこそ参加すべきだと私は思います。しかし、近年の地方自治体の選挙における投票率は、年々下がる傾向にあります。下の図1、図2を見ても分かるように、国政選挙の投票率は「50%以上」であるのに対し、「都道府県議選」「市区町村議選」の投票率は、「50%を下回って」います。これは、国政よりも地方政治に対する関心の低さを表しているといえるでしょう。「地方政治」は、自分達の「身近なこと」に影響を与えるのだから、もっと「地方政治」に興味をもってほしいです。

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図1 統一地方選における投票率の推移(公益財団法人 明るい選挙推進協会HPより)

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図2 国政選挙の投票率の推移(総務省HPより