議員定数の削減の議論だけでいいのだろうか。


今日の神流町は、午前中曇り、午後から晴れとなりました。

最低気温はマイナス2,4度、最高気温は6,2度と今日も寒くなりました。

昨日の毎日新聞に以下の記事がありました。

「定数22→20」揺れる 3期連続減、是か非か 賛成派「議員まだ多い」/反対派「今回は性急だ」 /埼玉

(毎日新聞より)

埼玉県秩父市は、私の住む神流町のすぐ隣の自治体です。

その秩父市の議会で、2018年4月の議会選挙から議員定数を削減するかどうかが議論されているようです。

秩父市には、2005年に旧吉田町、荒川村、大滝村が加わりました。

合併当初、議員定数は30人だったのですが、その後議会議員選挙の都度、定数を26人、22人と減らしてきたそうです。

そして、今回は22人からさらに減らして、20人にしようという案が出ているそうです。

議員定数削減の理由は、人口減少とのことです。秩父市は、2005年の合併当初、7万2000人だったのですが、現在は6万4000人という8000人も人口が減少したそうです。

議員定数削減案を出しているのは、最大会派で人口1万人あたりの議員数が近隣市長に比べて多いため、減らすべきと主張しているそうです。

それに対して、第2、第3会派の議員は、議論できていないとして反対しています。前回の選挙で、21、22番目だった議員は第2、第3会派だったそうです。

議員定数の削減の話題になると、人口に対しての議員数を根拠に議論されてしまいますが、一番重要なことは、議会としての役割ができているかどうかを議論することだと私は思います。

議会の本来の役割は、行政のチェックと住民の意見を反映することです。議員数ばかりが議論されて、本来の議会の役割が果たせているか、果たすためにはどうすべきかの議論が抜けている気がします。

議会の役割が果たせているのであれば、住民から議員が多すぎるとの意見があがっても、しっかりと反論することが出来ますし、もし財政的な負担を考慮するのであれば、議員数を削減せずとも議員報酬を削減するという方法もあります。

こうした議員定数の削減議論があがるたびに、疑問を感じるのは私だけではないでしょう。

地方議会について、もっと関心をもってもらい、いろいろと議論してほしいと思います。