老衰の割合と医療費・介護費の比較。


今日の神流町は、曇りとなりました。

最低気温はマイナス1,4度、最高気温は9,9度となりました。

日経新聞に以下の記事がありました。

「老衰」の地域格差

(日経新聞より)

日経新聞が、人口20万人以上の市区で比較したところ、老衰で亡くなる割合の高い地域は、一人当たりの医療費も少なくなる傾向にあるそうです。

同様に、老衰の割合の高い地域は、一人当たりの介護費用も少なくなる傾向にあるそうです。

記事の中で老衰は、「高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死」と定義されています。

老衰で亡くなる年齢自体の定義はなく、人それぞれとのことです。

ただ、今回の分析で分かったことは、老衰で亡くなるということは、直前まで健康で生きている割合が高いということです。

老衰の割合が高いと介護費が低いというデータがあることから、健康で長生きしても介護の負担が少ないということが分かります。

長生きすることが、医療や介護の負担を増やしているのではなく、健康でない期間が長くなることで医療や介護の負担を増やしているのです。

では、老衰で亡くなるまで健康でいられるには、どうすればいいか。記事ではそこまで踏み込んで記載していません。

それでも私は、今回の日経新聞の分析には価値があると思っています。それは、自治体ごとの健康への取り組みの比較に使えると思ったからです。

医療・介護費用の負担は、自治体にとって深刻な問題です。その問題を解消するために、健康への取り組みが先進的である自治体を参考にすることは重要です。

この分析は、そのような取り組みへの参考になると思うのです。