総務常任委員会にて秩父市と横瀬町を視察。


今日の神流町は、終日晴れとなりました。

最低気温は11.8度、最高気温は26.5度となりました。

今日は、議会の総務常任委員会にて、視察に行って来ました。

デイサービス事業所ラスベガス

一ヶ所目は、埼玉県秩父市にあるデイサービス事業所「ラスベガス」です。

ラスベガスは、その名称の通りマージャンやバカラといった賭け事を行えるデイサービスです。

賭け事といっても、現金を賭けることは出来ず、施設内のみ利用出来る地域通貨を使うため、ギャンブル性を低くしています。

通常のデイサービスは女性の利用者が多く男性が利用しにくいところ、ラスベガスでは、賭け事が出来ることで、男性の利用者が多くなっているという成果を出しています。

賭け事は、ギャンブルというマイナスのイメージがありますが、手を動かし、頭を使うことで、要介護度を進ませにくくする効果があるそうです。

ラスベガスは、フランチャイズ展開しており、群馬県にも既に展開済みとのことです。

福祉施設も特徴を出す必要があることを感じさせられました。

横瀬町「よこらぼ」

視察二ヶ所目は、埼玉県横瀬町(よこぜまち)役場です。

横瀬町では、官民共同連携プラットホーム「よこらぼ」という施策を行っています。

「よこらぼ」では、役場が民間事業者からアイデアを募り採択する方法で事業が実施されます。

通常と異なるのは、事業者よりの募集方法となっているところです。通常は、地域の課題に合わせた事業者を募集しますが、「よこらぼ」では事業者のやりたいことを横瀬町でやってもらうという方法で事業者を募集しています。

そのため、事業者に寄り添った方法での施策となっているそうです。

なぜこのような募集方法になったかというと、地方創成をビジネスチャンスと考えている事業者はいても、自治体とのコネクション作りに苦労しているケースが多いことに気づいたことから、このような募集方法になったそうです。

事業者に募集しやすくし、町役場は事業の入り口のサポートを行うことで、事業者は事業を実施でき、町は知名度向上につなげられるという双方にとってメリットのある施策となりました。

通常、地方での民間企業の活用というと、企業を誘致して地方に職場を作ることを考えます。

横瀬町では、企業誘致よりも、まずは事業誘致にチカラを注ぎ、人を引き付けることを目指します。

また、インターネットの進展により世の中の働き方が変わってきており、田舎でも出来る仕事が出都会て来ていることから、そのような仕事の人を呼びたいそうです。

デザイナーやクリエイターといった職業の方は、田舎でも仕事が出来る時代になっています。そうした働き方の人にとっても、こうした取り組みは有効でしょう。

大手企業にとっても、新技術を試すことができ、メリットとなっています。

横瀬町の視察では、町長自ら説明をしていただきました。町長の言葉で印象に残っていることは、「持たざるものの強み」です。これまで、「無いこと」を弱みとしてとらえていたものを、「無いから出来る」という発想を転換することで強みへと変わるのです。

「持たざるものの強み」という考え方は、神流町においても、適用できるものだと思います。神流町の町政を考える上で非常に有効なヒントになった気がします。

横瀬町では、議場も見学させていただき、町議会の様子を伺うことも出来ました。横瀬町では、一般質問を一人60分までの時間制で行っているそうです。他の自治体の議会の様子を聞くことも、非常に参考になります。

こうした視察により、刺激を受けることが出来ました。