新型コロナの情報の伝え方の工夫


今日も新型コロナウイルスに関する話題を記載したいと思います。

今日の主な話題は、「新型コロナの情報の伝え方」についてです。

新型コロナウイルスの影響や対策について、様々な情報が飛び交っていますが、その主な取得元はインターネットになっているでしょう。

群馬県においても、群馬県知事の記者会見は群馬テレビで放送するだけでなく、Youtubeでも配信しています。

なぜテレビだでなく、Youtubeでも配信するのか。テレビは録画でもしていない限り繰り返し見ることができませんが、Youtubeであれば見逃した場合もあとから見ることが可能です。また、テレビと異なって、Youtubeは配信時間も制限がなく、24時間好きな時間に配信することができます。さらに、Youtubeであれば、群馬県民だけでなく、全世界から参照できるというメリットもあります。

したがって、Youtubeを活用することで、①繰り返し視聴できること、②閲覧できる時間の制限がないこと、③全世界から閲覧できること、という大きく3つのメリットが考えられます。

このような特徴は、Youtubeだけでなく、他のSNS等、様々なネットメディアに言えることだと思います。

こうしたネットを活用した情報配信は、非常に評価できる取り組みですが、果たしてこの取り組みだけでいいのではないかと私は思います。

過去の群馬県知事の記者会見でもおっしゃっていましたが、「今回の新型コロナで重症化しやすいのは、主に高齢者。そのため、高齢者に対して情報を伝えることが重要となるが、高齢者層はネットを利用しない人が多い。高齢者層への情報の伝え方を考えたい」とのことです。

私もこの意見に同感です。

現在は、スマホやWifi設備等の普及によって、あらゆる場所でネットに接続でき、情報の取得を行うことができるようになっています。しかし、高齢者層は、スマホ等のネット接続機器を保有していない、もしくは、持っていても使いこなせない人が多いという特徴があります。そのため、高齢者層に対して、ネットではない他の手段で情報を伝えることが必要になるのです。

高齢者層へ情報を伝える手段として有効だと考えられるのは、①新聞、②テレビ、③回覧といった方法です。①新聞②テレビはコストがかかるため、頻繁に行うことは難しいです。③回覧については、緊急時の連絡が難しいといった欠点があります。

私の住む神流町のような小さな町では、「町内放送」と「町内ケーブルテレビ」が整備されているため、こうした手法を通じてネットを利用できない町民にも情報を伝えることができています。

また、神流町のような小さな町では、隣近所が互いの様子を把握していることから、万が一の時も隣近所で助け合うこともできます。

今回、こうした新型コロナウイルスの影響に伴い、情報伝達としても小さな町でのコミュニティの重要性というものを改めて認識させられました。

これは今回の新型コロナウイルスだけでなく、災害時にも言えることです。

ネットは便利なものですが、ネットだけで全ての人に情報が伝わるわけではありません。ネットを使っても情報が伝わらない層がいることを念頭において、情報伝達手段を検討しなくてはいけません。