神流町における鳥獣害の状況


今日の神流町は、朝から曇っていて、雨がパラパラと降ったりやんだりしています。

昨日は晴れて、非常に暑くなりました。

ところで、これまで神流町の鳥獣害の状況について、このブログでも何度か取り上げてきましたが、久しぶりに取り上げてみようと思います。

下の写真は、私の両親が耕している畑の様子です。

四方を鹿避けの網で覆っています。

こうした畑を網で覆う様子は、神流町のいたるところで見られます。

ほとんどの畑が網でおおわれている状況です。

私が神流町に戻ってきた4年前は、ここまで畑を網で覆う様子は見られませんでした。

それだけ、この4年間で鹿等の鳥獣害が広がっているとも言えます。

鹿避けの網は、1.5メートルほどの高さ以上に設置しないと効果がないそうです。そのため、ご高齢の方には網を設置するだけで、かなり苦労します。

これらの畑を覆う網(防護柵)の設置するにあたり、神流町では1件5万円を上限に資材費の2分の1の補助を行っています。

次に、神流町でどれだけ害獣駆除が行われているかを以下に記載します。

以下の表は、各年度ごとに神流町で捕獲・処分された害獣の数です。これは、神流町の決算書において、有害鳥獣捕獲の報償金の対象となったものの数です。(神流町では、鹿一頭1万円、イノシシ一頭8千円、サル一匹2万円の報償金を支給しています。)

  鹿(頭) イノシシ(頭) サル(匹) 合計
2016年 293 70 3 366
2017年 241 49 2 292
2018年 235 40 1 276

こうして見ると、年々数が減っていることが分かります。

「捕獲する数が減っているのだから、鳥獣被害は減っているのでは?」と思う方もいると思います。

神流町では、農業を職業としている方が少なく、ほとんどの方が趣味として農業を行っています。こうした状況であるため、神流町における実際の鳥獣等の農業被害は把握できません。

ただ、現地に住む人間の感覚としては、鹿やイノシシと遭遇する機会は明らかに増えているので、捕獲数が減ったからと言って存在する数が減ったとは言えないと思っています。

こうした鳥獣被害は、人口減少や高齢化が要因とも言われています。

今後も、神流町の現状を把握しながら、対策を検討していきたいと思います。