上野村村議会傍聴


今日は、神流町の隣にある群馬県上野村(うえのむら)の村議会(12月定例議会)の傍聴に行ってきました。

傍聴の目的は、「神流町の議会運営方法との違い」について学ぶためです。

上野村は、これまで村おこしのために様々な取り組みを行っていることから、神流町よりも知名度の高い村です。

議会で印象に残ったことは、村議会の冒頭の上野村村長の挨拶です。
上野村村長は、「『地方創生』がブームとなっていることから、上野村へのIターン者数が伸び悩んでいる」とおっしゃっていました。

現在、国によって「地方創生」という言葉が用いられ、国家戦略として取り組まれていることから、これまで「先進地域」であった地域ではマイナスの影響を受けているのです。
日本の総人口は、頭打ちになり、今後減少が続きます。そのような日本社会の状況で、「地方創生」という言葉を使って地方自治体を国があおることは、「限られた人間という資源を、自治体間で取り合う」ことにつながっています。これは、「地方創生」の弊害です。
この「弊害」について、今日の上野村村長のお話から改めて気づかされました。

また、村議会を傍聴して気づいたことは、「議員から村長に対する質問がなかった」ことです。神流町の議会では、だいたい町長に対する質問が発生します。しかし、今日の上野村の議会では、村長に対しての質問が発生しなかったのです。村政の責任者は、村長なので、議員から1つくらい質問があってもいいのでは?と思いました。(今日は、村長に対する質問が、たまたま無かっただけかもしれませんが。)
議会と首長は、「いい緊張関係」を築いていくことが、地方自治に必要なことだと思うので、議会と首長とのやり取りをもう少し活発に行ってもいいのかもしれません。
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写真は、上野村の「名誉村民」である黒澤丈夫さんの肖像画です。「40年間」という長期にわたって、上野村の村長をつとめ、「全国町村会会長」も行った方です。上野村役場の目立つ場所に飾ってあったので、写真に撮りました。