玉村町議会議員定数削減案可決。


今日の神流町は、終日曇りとなりました。

最低気温は21.9度、最高気温は30.1度となり、久しぶりに気温が30度を超えて暑くなりました。

今日の上毛新聞に「玉村町議会議員定数削減案が可決」との記事が掲載されていました。(WEBに掲載されていないので、原文をご紹介できないのが残念です。)

群馬県玉村町(たまむらまち)は、群馬県の南部にあり、高崎市・前橋市・伊勢崎市・藤岡市という群馬県の中心部と接しているため、とても交通の便の良い町です。人口は約36,000人、世帯数は約15,000世帯です。

そんな玉村町において、8月4日に臨時議会が開催され、「町議会議員定数削減案」が「可決」されました。この定数削減により、現在16人いる町会議員が13人に減るそうです。玉村町の町議会選挙は、今年の10月に行われます。直前での定数削減となりました。

当初、玉村町の町議会議員定数削減案は、今年6月の定例議会で審議され、賛成6・反対9で否決されたものです。それからわずか2か月で再審議され、今度は賛成8・反対7により可決されました。

玉村町の人口は、36,000人~37,000人を前後しており、人口が急激に減少しているというわけではありません。高齢化率は右肩上がりに伸びていて、現在20%ほどです。ただ、前回(2013年)の町会議員選挙では、24年ぶりに無投票により決まったそうです。

人口が減少している町であれば、「議員の成り手不足」という問題が発生するのは分かりますが、人口が減少していない町であっても「議員の成り手不足」という問題は発生するということが分かります。(私の住む神流町でも、これまで町議会議員の定数が徐々に削減されてきましたが、神流町の場合は、人口が右肩下がりに減少を続けていたことから、議員定数を削減せざるおえなかったので、玉村町と状況が異なります。)

上毛新聞によると、玉村町で今回議員定数を削減した理由は、「財政負担を下げるため」とのことです。確かに、議員を3人削減すれば、議員報酬のための財政上の負担は減るでしょう。ただ、住民の代表である議員を削減することは、議員の声を反映しにくくなるというデメリットもあることを忘れてはいけません。今回、玉村町議会では議員を3人削減したことで、それだけ住民の声を拾いにくくなったと言えるでしょう。

「財政負担を下げる」ということが原因なのであれば、議員定数を減らすのはなく、議員報酬を下げるなどの案もあったと思いますが、玉村町議会は、議員定数削減という方法を選びました。

議員定数を削減することはできますが、一旦減らしてしまうと、増やすことはなかなかできません。議員定数削減という方法は、慎重な議論を重ねて判断しなければいけません。

そして、もっと地方議会に関心をもつ人が一人でも多く増えて欲しいと、あらためて思いました。