森林経営法案について。


今日の神流町は、終日晴れとなりました。

最低気温はマイナス5,1度、最高気温は5,3度となり、昨日と比べてグッと寒くなりました。

風も強く、余計に寒く感じました。

今日の読売新聞の社説に、以下の記事がありました。

森林経営法案 新税の無駄遣いは許されない

(読売新聞より)

今年の通常国会に、森林経営法案が提出されます。

この法案は、森林環境の整備と林業促進のため、個人所有の林地を自治体がまとめて管理できるようにするものです。

林地を自治体がまとめて管理する手法は、岡山県西粟倉村で行われています。

日本の森林は、ほとんどが個人所有です。個人所有が多いことから、面積が小さいという欠点があります。また、間伐のために木を切ろうとしても、木は個人の資産であるため、所有者への許可の取得が必要になります。森林の手入れは、とても手間がかかるだけでなく、手続きも面倒です。

今回の法案が通れば、森林整備のための手続きが簡素化されることになります。

ただ、懸念されることは、自治体に森林管理能力があるかどうかです。都市部の自治体であれば、人員も人材も豊富で、森林の管理ができるでしょう。しかし、森林のほとんどは人口の少ない地方にあり、地方の自治体は人員・人材ともに豊富とは言えない状況です。

良い制度を作ったとしても、制度を使うのは人次第です。制度を活用できる人材がいなければ、制度の意義は失われるでしょう。地方の自治体が、森林管理のために、どこまで人材を割くかが、重要だと言えます。

制度を無駄にしないためにも、森林管理のための人材を地方に配分するなどのサポート策が必要になると思います。