2018年は、副業という言葉が多く聞かれた年になりました。
副業と聞くと、本業では十分な稼ぎが無く、より多くの報酬を求めていくつかの仕事をこなすというイメージを持ちます。
しかし、上記のようなイメージを覆す副業の姿があるようです。
現代ビジネスに、以下の記事がありました。
求めるのはカネじゃない「都市に住み、地方で副業」する若者が急増中
(現代ビジネスより)
この記事で紹介している副業の姿は、都市部に住みながら定期的に地方都市の企業に訪れ副業を行う人たちです。
地方企業にとって、人材確保は難しい問題です。人材を募集したとしても、なかなか巡り合うことはできません。
都市部であれば、人材が豊富です。ただ、都市部に生活する人たちにとって、報酬の他の「何か」が生活を満たすために必要になってきているそうです。
そんな地方企業と都市部で働く人をつなぐきっかけが副業なのです。
地方企業に毎日ではなくとも時々出社してもらうことで、都市部の企業で培ったノウハウやスキルを提供してもらい、地方企業にとっては経営改善を行えます。
都市部で働く人にとっては、地域貢献につながったり、都市部と異なる風景や生活スタイルを体験することで、報酬ではない充足感を得られるようです。
金銭目的ではない副業は、地方にとって関係人口を構築するきっかけにもなります。
単に「地方に訪れてください」だけでは、目的がなく、長続きしないものですが、副業があるのであれば仕事という目的を契機に地方を訪れることになります。
こうした副業のスタイルを知ることで、副業について考える契機にもなることでしょう。