議員定数は削減すべきでない


先週から一部の首長選挙が告示となり、統一地方選が始まりました。

新聞やニュースでは、統一地方選に関するものが多くなりましたが、統一地方選と比例して多く見られるのが、「議員のなり手不足」に関するものです。

今回の統一地方選では、これまでで一番無投票となる自治体が多くなると言われています。

議員のなり手が少なくなると、議員定数を削減する対応を行う議会が見受けられます。

議員定数を削減する理由として、定数割れという自体を発生させないことが考えられます。

ただ、私は議員定数の削減には、否定的な立場です。

その理由を以下に記載します。

1.議員の数が減ることで、多様な意見の議論が減ることが予想されます。

2.定数削減により、議員に立候補するハードルがより高くなります。

3.定数削減により、議員の存在しない地域が増え、地域の意見・要望を汲み取りにくくなります。

4.議会は行政のチェックを行うという役割がありますが、定数削減によりチェックの力が弱くなります。

他にもありますが、主要なものは上記のようになります。

議員定数を一度削減してしまうと、増やすことが難しくなります。

自治体の人口が減少したとしても、自治体の面積は変わらないので、議員定数も削減すべきでありません。

議員定数については、慎重な審議を行い、後継者を育成する方法も合わせて考えなければいけません。