花粉症から林業政策を考える。


今日も神流町は、終日晴れました。

最低気温は0.9度、最高気温は16.8度まで上がり、非常に暖かくなりました。

今日は天気が良かったため、花粉の量も多かったようです。

花粉症(杉花粉)の私は、今日は外出を控え、家の中にいました。

私が花粉症になったのは、大学生のころです。それまで花粉を気にしたことはありませんでした。

杉がたくさんある神流町においても、花粉に強い人が多いというわけではありません。

神流町でも花粉症の人はいます。

都会の方が、車の排気ガス等の影響で「花粉症になりやすい」ということを言う人もいるようですが、どこに住んでいても、花粉症にならないようにするのは難しいようです。

とはいえ、日本でここまで杉が多くなったのは、過去の政策の失敗であることは明白です。

高度成長以前に、日本では住宅供給が増え、木材の需要が多くなったことから、日本の山のあちこちの木が切られました。そして、当時は「今後も継続して日本産の木材の需要は高まる」と考え、日本の山には「杉の木」が植えられました。しかし、木というものは、木材として出せるくらい成長するには、数十年の時間が必要です。植えた杉が成長する前の間に、日本国内には輸入木材が普及し、国内産の材木は輸入木材に比べて値段が高いため、国内産はさっぱり売れなくなりました。そのような結果、日本の山に植えられた杉は、切られることもなくなりました。

こうした「杉」への対応は、日本政府に責任があると私は思っています。このような状況を打開するためには、林業に対して国が保護をしながら育成していくことが必要だと考えます。このようなことを書くと「社会主義者」だと言われるかもしれませんが、林業の所得は低いことから担い手が不足しているため、国が所得を補償して対応すべきだと私は思っています。

かつて、日本では稲作を守るために「価格保証」を行っていました。林業に対しても、そのような「価格保証」等の施策を行って、日本の林業を保護するべきだと思います。

私のような考えは、ごく少数だと思いますが、日本の環境を守るためには林業の保護が必要ではないでしょうか。