運転免許の返納関連の記事を見て。


今日の神流町は、日中曇り、夕方から雨が降りました。

最低気温は23度、最高気温は28度となり、昨日よりも少し気温が高めになりました。

上毛新聞に以下のような記事がありました。

免許返納で割引します 買い物や食事、旅行に 高崎市
(上毛新聞より)

記事によると、運転免許を返納したときに交付される「運転経歴証明書」を持参した65歳以上の方に対して、割引の特典を与えるサービスを高崎市で9月から開始するそうです。

私としては、このサービスは制度としては面白いと思いますが、活用する人は「既に運転していない高齢者」に限られるでしょう。「まだ運転している高齢者」は、このサービスを活用することはないでしょう。このサービスによって返納される運転免許は、既に使われなくなったものを回収しているに過ぎないでしょう。運転免許の返納率向上にはつながるかもしれませんが、「高齢者ドライバーによる事故の減少」にはつながらないと思います。

高齢者ドライバーによる事故は、近年問題とされています。この問題は、「高齢者自身が運転に問題に自覚していない」ことと、「高齢であっても運転せざるおえない環境」この2点にあると思います。そのため、運転免許の返納率を高めたとしても、高齢者ドライバーによる事故が減るとは限らないのです。

高齢者ドライバーによる事故は、一朝一夕に解決できる問題ではありません。高齢者に対する「啓発活動」と、「環境整備」この2つの面で長期的に取り組む必要があります。

この記事を見て、そんなことを思いました。