昨日も神流町は、終日晴れとなりました。
最低気温は22度、最高気温は35.7度と暑い日が続いています。
少し前の記事ですが、現代ビジネスに以下の記事があったので、ご紹介します。
自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56477
(現代ビジネスより)
災害時の避難所というと、体育館に毛布を敷き詰めるというイメージを浮かべる方が多いと思います。
ただ、そういうイメージは、日本のものであって、海外では異なるようです。
記事では例としてイタリアの事例を紹介しています。
イタリアでは、2009年4月に発生した地震の際、多くの避難者が発生しました。その時の政府の対応として、6人用のテントが約6,000張(36,000人分)提供されたそうです。
テントというと、キャンプ等で使用されるものを思い浮かべると思います。多くの方がイメージするテントは、ビニールで覆われていて、雨風をしのぐ程度の設備のものだと思います。
しかし、イタリアで準備されたテントは違います。イタリアで使用したテントは、約10畳ほどの広さで、電化されてエアコン付きのものだったそうです。電化されてエアコン付きというところがすごいのです。
イタリアでは、36,000人分のテントを準備しましたが、テントを利用したのは約28,000人でした。
テント利用者よりも多い約34,000人の人がホテルでの避難を指示されたそうです。ホテルの利用料は、自費ではなく、もちろん公費負担です。
ここまでの記述だけで、日本と避難所事情がかなり異なることが分かります。
災害時には、災害から避難することも大事ですが、避難した後の避難所での生活も重要になってきます。
過去の日本における災害では、避難所生活が避難者の健康状態を害することにつながっているという指摘もあります。
避難所における健康状態を保つために、食料等だけでなく、簡易ベッド等の物資を整備しておくことも必要です。
また、日本では当たり前となってしまっている体育館の床で生活するという光景を見直し、イタリアのように災害時は公費で宿泊施設等へ避難するという制度も整備しなければいけません。
日本は災害大国と言われています。
ここ最近では、想定外の気候変動が発生し、より災害への危機意識が高くなってきています。
行政の役割として防災の啓発も重要ですが、イタリアのような避難所の充実や宿泊施設を利用できる制度の整備も日本において必要だということを考えさせられる記事でした。