選挙と言えば、公設掲示場に候補者のポスターが貼られる光景が浮かんできます。
ポスターが貼られていることが、当たり前のように感じる人も多いと思います。
しかし、人口が約900人の長野県根羽村では、村長選・村議選の際、これまで公設掲示場を設置していませんでした。
村長選で初の選挙ポスター 「皆が顔見知り」風潮に異議
(朝日新聞より)
これまでポスターの掲示場を設置しなかった理由は、人口が少ないために候補者の誰もが顔見知りだからだったそうです。
しかし、村へのIターン者を中心に、そんな「掲示場を設置しない風潮」に異議を唱える人が登場し今年4月の統一地方選からポスター掲示場を設置する条例を制定しました。
ポスター掲示場を設置することは、有権者に対して候補者の情報を伝えるために有意義です。
これもIターン者という、町内に長く住んでいる方と別の視点から見た人によって、これまで当然と思われていた風潮に異議を唱えることで実現できました。
こうした「自分たちにとって当たり前」だと思っていたことが、実は特別なことということもあります。
こうした事例は、地域おこしにも当てはまると思います。
自分たちの風潮を見つめなおすきっかけに有効だと思います。