月別アーカイブ: 2020年4月

新型コロナの情報の伝え方の工夫


今日も新型コロナウイルスに関する話題を記載したいと思います。

今日の主な話題は、「新型コロナの情報の伝え方」についてです。

新型コロナウイルスの影響や対策について、様々な情報が飛び交っていますが、その主な取得元はインターネットになっているでしょう。

群馬県においても、群馬県知事の記者会見は群馬テレビで放送するだけでなく、Youtubeでも配信しています。

なぜテレビだでなく、Youtubeでも配信するのか。テレビは録画でもしていない限り繰り返し見ることができませんが、Youtubeであれば見逃した場合もあとから見ることが可能です。また、テレビと異なって、Youtubeは配信時間も制限がなく、24時間好きな時間に配信することができます。さらに、Youtubeであれば、群馬県民だけでなく、全世界から参照できるというメリットもあります。

したがって、Youtubeを活用することで、①繰り返し視聴できること、②閲覧できる時間の制限がないこと、③全世界から閲覧できること、という大きく3つのメリットが考えられます。

このような特徴は、Youtubeだけでなく、他のSNS等、様々なネットメディアに言えることだと思います。

こうしたネットを活用した情報配信は、非常に評価できる取り組みですが、果たしてこの取り組みだけでいいのではないかと私は思います。

過去の群馬県知事の記者会見でもおっしゃっていましたが、「今回の新型コロナで重症化しやすいのは、主に高齢者。そのため、高齢者に対して情報を伝えることが重要となるが、高齢者層はネットを利用しない人が多い。高齢者層への情報の伝え方を考えたい」とのことです。

私もこの意見に同感です。

現在は、スマホやWifi設備等の普及によって、あらゆる場所でネットに接続でき、情報の取得を行うことができるようになっています。しかし、高齢者層は、スマホ等のネット接続機器を保有していない、もしくは、持っていても使いこなせない人が多いという特徴があります。そのため、高齢者層に対して、ネットではない他の手段で情報を伝えることが必要になるのです。

高齢者層へ情報を伝える手段として有効だと考えられるのは、①新聞、②テレビ、③回覧といった方法です。①新聞②テレビはコストがかかるため、頻繁に行うことは難しいです。③回覧については、緊急時の連絡が難しいといった欠点があります。

私の住む神流町のような小さな町では、「町内放送」と「町内ケーブルテレビ」が整備されているため、こうした手法を通じてネットを利用できない町民にも情報を伝えることができています。

また、神流町のような小さな町では、隣近所が互いの様子を把握していることから、万が一の時も隣近所で助け合うこともできます。

今回、こうした新型コロナウイルスの影響に伴い、情報伝達としても小さな町でのコミュニティの重要性というものを改めて認識させられました。

これは今回の新型コロナウイルスだけでなく、災害時にも言えることです。

ネットは便利なものですが、ネットだけで全ての人に情報が伝わるわけではありません。ネットを使っても情報が伝わらない層がいることを念頭において、情報伝達手段を検討しなくてはいけません。


神流町における新型コロナウイルスの影響(4月13日時点)


久しぶりの投稿になります。

私の住む神流町においても、新型コロナウイルスに伴う影響が発生しています。

現時点(4月13日時点)で、神流町における感染者は発生していないものの様々な影響が発生しています。

神流町は、人口が1,800人にも満たない小さな町で、高齢化率が60パーセントを超えていることから、人が集まる機会は少ないです。しかし、各種イベント等を開催して、外部から感染者が来た場合に広がる可能性が高いとも言えます。高齢化率の高さから重症化するリスクが高く、病院と医療関係者の数が限られているため、ひとたび感染者が発生すれば医療機関への負担は非常に大きくなることが予想されます。

こうしたことから、神流町役場では、新型コロナウイルスの問題を非常に重いものと考えて各種施策に取り組んでいます。

このブログは、町外の方もご覧になっていただけているようなので、情報共有になればと思い、神流町の状況をお伝えしたいと思います。

1.役場の対応状況について

神流町役場では、新型コロナウイルス対策本部を設置し、各種対応を協議しています。
その対応の一環として、神流町役場のHPにおいて「新型コロナウイルス感染症対策サイト」を開設しています。

この「新型コロナウイルス感染症対策サイト」では、神流町におけるイベントや公共施設の状況などを掲載していますので、町外の方にも是非ご覧になっていただきたいと思います。

2.イベントの状況

各種イベントの状況については、神流町役場HPの「新型コロナウイルス感染症対策サイト」に詳細が記載していありますが、主なものをご紹介したいと思います。

・みかぼ登山大会の中止
毎年4月29日に開催していた神流町の伝統行事である「みかぼ登山大会」が、今年は中止となりました。
これは、昨年10月の台風19号によりみかぼ山へ向かう県道が崩れたことと、登山大会を開催することで人が多く集まることによる新型コロナウイルス感染リスクを高めないために、中止という判断をしたそうです。

・こいのぼり祭り・こいのぼり掲揚の中止
毎年ゴールデンウイークに開催していた神流町の名物である「こいのぼり祭り」を、今年は開催しないことになりました。
また、こいのぼり自体も掲揚しないことになりました。

「こいのぼり祭り」は、例年町外からたくさんの人が訪れ、神流町に活気をもたらしてくれる重要なイベントです。このイベントは屋外で開催するものですが、町外から多く人が訪れることと、出店者の感染対策リスクなどを考慮して、中止という結論に至りました。

「こいのぼり祭り」を楽しみにしていた方々には申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いします。

上記のイベントはあくまでもごく一部です。町外の方々向けではない、神流町の各地域で開催している伝統行事も中止もしくは規模縮小などの対策を行っています。

3.公共施設の状況

神流町の代表的な公共施設として「恐竜センター」があります。
恐竜センターは、町外からも多数の人が訪れる施設であることから、3月上旬から休館となっています。

恐竜センター以外にも、神流町の体育館や鯉々アイランド会館などの公共施設も現在利用できない状態になっています。

これは人が集まる機会そのものを作らないことで感染するリスクを減らすための対応です。

4.保育所・小学校・中学校・学童保育の状況
当初、4月7日から保育所・小学校・中学校は新年度が開始となったものの、群馬県からの要請を受けて、4月13日から5月6日まで休業となりました。

学童保育についても同様に、4月13日から5月6日まで閉所となっています。ただ、学童保育については、家庭の状況によっては役場に相談し対応を協議するとのことです。

神流町は子供の少ない地域ですが、感染リスクを減らすための対応として、上記の結論に至ったようです。

 

以上が、4月13日時点の神流町の状況です。

新型コロナウイルスは、緊急事態宣言が出された地域だけでなく、あらゆる地域に影響を及ぼしています。

地方の方が都会よりも人と接する機会が少ないため、感染リスクは低いといえど、医療体制が都会ほど充実していないことから深刻な事態に発展しかねません。

こういうときは、状況をしっかりと認識することが重要です。

状況を認識したうえで、各自の行動を考えましょう。