今日は、午前中雨が降っていたのですが、それでも朝のつじ立ちと演説は行いました。
雨が降っているのを見たときに、かなり心が折れそうになりましたが、何とか持ちこたえました。
ところで、突然ですが、「会社員として働きながら選挙活動は出来るのか?」考えてみました。
私が以前勤めていた会社には、「議員休暇」という制度がありました。
この制度は、(会社に勤めたまま)当選して市区町村の議員になったとき、議員活動のための休暇を取得できるという制度でした。
ただ、この制度が適用されるのは、あくまでも「当選後」に限られ、「当選前」の選挙活動に使うことはできませんでした。
選挙というと、「告示後の選挙活動」のみの作業が大変だと思われがちですが、実際には「告示前」の準備作業がかなり重要になってきます。(告示後の選挙活動のみであれば、有給休暇で対応できるかもしれませんが、告示前の選挙活動を有給休暇で対応することは難しい状態です。)
「告示前」の準備作業というものは、「地域内での知名度を上げる活動」「選挙に向けた組織作り」「公約作り」「選挙のための備品の準備」などを行う必要があります。特に、「地域内での知名度を上げる活動」には、多くの時間がかかります。
上記のような「告示前」の準備作業を、「会社員としての仕事をやりながら」実施することは、「(勤務時間が会社に拘束されることから)時間の制約上難しい」と私は思います。
休日(会社が休みの日)のみに「告示前」の準備作業を行おうとすると、かなりの期間要すると思います。もし、「時間の確保が難しいから」などの理由で、「告示前」の準備作業をおろそかにすると、当然、選挙の結果もよくないものとなるでしょう。
そのため、私の意見としては、「会社員は選挙に出馬すべきでない」と思います。
選挙の準備、告示後の選挙活動など、議員になるための選挙にはとても時間が必要です。(会社員であっても)会社を辞め、選挙のみに専念することができれば選挙をこなすことができると思いますが、会社に勤めながら活動しようと思うと、時間を確保することができず、かなり大変になると思います。
私が会社員として働いているときには、「出来れば働きながら選挙に備えたい」と考えていましたが、現在は「会社を辞めて選挙の準備に専念する」という判断を下してよかったと思っています。私は、会社を辞めたことで、選挙の準備に100%集中することができています。むしろ、会社を辞めたことにより、退路が無くなり、「選挙に専念するしかない」状況になっていることがプラスになっていると思います。
そのため、私は「会社員に勤めたまま選挙に出馬することは、推奨しない」という立場です。
これはあくまでも私個人の意見なので、異なる意見の方もたくさんいると思います。
ただ私は「選挙」というと「告示後の活動」のみを考えがちですが、「告示前の活動」も必要であることを考慮して出馬するかどうかを判断すべきと思い、今回このような記述をさせてもらいました。
会社員だけど、「①既に選挙区内で十分な知名度がある(看板がある)」「②既に選挙区内での自分の組織が確立している(地盤がある)」「③資金力が十分にある(鞄がある)」という方は、「告示前の活動」への心配は少ないかもしれませんが、①~③どれも備えていないという方は「告示前の活動」を入念に行う必要があります。
日本の選挙制度では、「会社員が選挙に出馬しにくい」と言われます。ただ、この意見の理由として、「会社に勤めていると時間の自由度が低く、議員活動をしにくいから」という「当選後」のことだけを例に挙げて説明されがちです。しかし、「当選後」だけでなく、「当選前」においても「会社員」であることがとても不利になることがあるので、「当選前の活動」も十分に考慮して議論する必要があると私は思います。
いろんな意見があると思いますが、私はこのように思いました。