大学に進学することは、「優秀」なのだろうか?


1.本日の活動
今日も神流町は、終日晴れて、暖かくなりました。

最低気温はマイナス0.6度、最高気温は15.2度となりました。

今日も、家で高校野球を見ながら、「町政報告会」の準備をしていました。

まだ資料は完成していません。

2.大学に進学することについて
今日は、「教育」について、少し考えてみたいと思います。

ここ最近言われている「東京一極集中」には、「東京に大学が集中している」こともかなり関連しています。地方には大学が少ないため、「大学進学のために上京する」というケースが多くあります。

これまでの高校教育では、「○○大学に何人合格した」という大学進学者数を競う傾向にありました。「高校教育=大学進学」とも言える状況にあったと思います。そのため、これまでの大学進学者数を重視した高校教育が、「東京一極集中」に加担したとも言えるのです。

私が高校生だったころ、まさに大学進学のための授業しか行われませんでした。進路指導というと、「どこの大学に行くのか?」「進学できる大学はどこなのか?」ということしか話をしなかった気がします。

「東京一極集中」の是正が求められている今日、高校教育のあり方も変えていくべきでしょう。もうすぐセンター試験が廃止され、大幅な教育改革が行われることになっています。ここでの教育改革は、これまでの「暗記重視」の教育から「考えるチカラ」を重視するものに変えていくとのことです。

私は、この教育改革の機会に「地域について学習する時間」を義務付けて欲しいと思っています。「地域について学習する」ということは、「地域への誇り」「地域への愛着」などを育み、地域に若者が残る、地域に戻ってくる可能性が高まると考えているからです。そして、これまでの「大学進学」に偏った教育を行うのではなく、「どういう生き方をしたいか」を学生に考えさせるべきだと思います。

現代社会では、「多様な生き方」が尊重されつつあります。かつてのように、「地方から東京に行って、有名な企業に就職する」という価値観は、「カッコ悪い」と思われるようにもなってきています。東京に行かず、東京に行ったとしても地方に戻って活躍する方が「カッコ良い」と思う人も出てきています。(私は、そのように思っています。)

「多様な生き方」が尊重される時代だからこそ、「地域について学び」「どういう生き方をしたいか」を考えさせることが重要だと私は思います。地域には、「多様な人」がいます。高校という建物の中には、同じ年代・似た属性の人間しか集まりません。高校の教師と話すといっても、教師の方々も学校という枠組みの中にしかいないので、多様な経験をしている人は少ないでしょう。そのため、私は、高校生にこそ、地域について学び、地域の「多様な人」と触れ合う機会を接することを通して、「生き方」について考えてほしいと思っています。

かつて「大学に進学した人は優秀」という価値観が蔓延していたように思いますが、私はそうは思いません。「自分で選んだ生き方をできた人」が「優秀」なのだと私は思っています。

こんなことを考えてみましたが、私がこのように思うようになったのも最近のことです。高校生には、ぜひとも「地域について学び」「生き方について考えてほしい」と思います。