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委員会視察で万場高校へ


2月15日には、神流町議会の総務常任委員会の視察で、万場小学校・中里中学校・万場高校に行ってきました。

万場小学校・中里中学校については、町の教育委員会の管轄なので、教育委員会経由で様子を聞くことができ、何となくイメージをつかんではいました。

万場高校は、地元唯一の高校でありながら、管理が群馬県となりなかなか学校内の様子を知ることができなかったことから、今回の視察で万場高校の様子を把握できたことは非常に有意義だったと感じています。

万場高校で、授業の様子を見学させてもらいましたが、生徒たちは非常に真面目に授業を受けていました。

校長先生の説明では、生徒は純粋で言うことをしっかりと守ってくれるとのことです。

万場高校は、神流町に設置されている高校で、かつては地元神流町や上野村からの進学者が多数をしめていましたが、地元地域の少子化により現在では藤岡市から通学する学生が6割、高崎市からの学生が2割と藤岡と高崎で生徒数の8割を占める状況になっています。

これを逆手にとって考えてみると、それだけ多くの若者が神流町に毎日通ってきてくれているということになります。

万場高校は、神流町で一番の集客施設ともいえるわけです。

群馬県では少子化の影響により、県立高校の整理統合が進んでいます。

過疎地に設置されている高校も例外ではありません。

ただ、高校が存在する地域と無い地域では地域の活気が違ってきます。

高校は、地域にとってなくてはならないものです。

もちろん、小学校・中学校も同様になくてはならないものです。

学校の存在意義を経済合理性だけで考えるのではなく、社会的インフラとしてその機能・役割を認識し、学校の在り方を考えなければいけません。

高校については、県立高校に対して地域がかかわることに「壁」が存在するため、その「壁」を低くできるように県に対して働きかけが必要です。

北海道等の地域では、道立での高校の存続が難しくなり、町立へと切り替えた高校もあります。

それだけ高校は、地域にとって重要なのです。

今後も引き続き、地域の学校の将来、地域とのかかわり方について考えていこうと思います。


女性議員を増やすための環境整備


女性議員を増やそうという声が各地で挙がっています。

そもそも人口は男性と同じ数以上、女性が存在するため、女性議員が男性と同数以上存在するのが普通です。

しかし、現状はそのようになっていません。

国会における女性議員比率は、衆議院で約1割、参議院で約2割です。

国会議員における女性議員の割合を世界と比較すると、日本は158位とかなり下位にあります。

国政の状況は地方議会に比べると、まだ女性議員が多いと言えます。

地方議会では女性議員の数がもっと少ない状況です。

女性議員がゼロという議会は、全国で352もあります。

女性議員を増やすためには、議会の制度や慣習も変えていく必要があります。

また、女性が活躍しやすくなるためには議会だけでなく、地域の慣習についても見直していかなくてはいけません。

女性議員を増やすことは地域にとってもプラスになります。

例えば、女性の視点からまちづくりを提案することで、より住みやすい街へと変えることができるのです。

女性議員の必要性を地域で認識していくことが、地域の慣習の見直しなどにつながり、女性の住みやすい地域へとつながっていくことでしょう。

 


群馬県では町村部の衰退が問題


昨日、現職の群馬県知事、大沢知事が今期限りでの引退を発表しました。

保守「一本化を」 大沢知事、会見開き4選不出馬表明 

(上毛新聞より)

大沢知事の記者会見で述べたように、群馬県では町村部が非常に厳しい状態にあります。

群馬県の面積の多くは、町村部が占めています。

町村部の衰退は、そのまま群馬県の衰退につながると言っても過言ではありません。

群馬県自体、既に人口減少に陥っています。

今後の群馬県政において、町村部の衰退にどう向き合うかが課題のひとつであることは間違いありません。


統一地方選により地方議員の状況を考える機会に


今年は統一地方選が行われる年です。

統一地方選の他にも地方選挙は行われていますが、統一地方選は多くの自治体の選挙が集中することから注目を浴びます。

地方議会選挙では、ここ最近定数割れとなる自治体が多くなっていることから「議員の成り手不足」を懸念する声も拡大しています。

今年の統一地方選では、定数割れや無投票となる自治体が多く発生するのではないかとも言われています。

議員の成り手不足は、これまで町村議会の問題と考えられがちでしたが、市議会レベルでも発生してきています。

群馬県の市でも、議員の成り手が不足していることから、定数減という選択をする自治体が出てきています。

地方議会、特に市町村議会は住民の最も身近な議会です。

市町村議員を減らすことは、住民との接点を減らすことにもなります。

市町村議員の成り手不足が発生している要因は複数あり、一つの打ち手を行えば解消されるものでもありません。

ただ、議員の成り手不足という問題に対して、何をしてもダメだとあきらめるのではなく、一つ一つ打ち手を行うなど解消に向けて取り組むことは必要でしょう。

解消するためには、議員だけで考えるのではなく、住民も交えて解消に向けた解決策を考える必要があります。

議員の成り手不足という問題は、議員自体の問題ではなく、地域の問題としてとらえて考えなくてはいけません。

今年は、統一地方選が行われるため、地方議員の成り手不足という問題により真剣に向き合い、多くの議論が行われることを期待します。


地域から議員を出すことは重要


今日は、群馬県昭和村議会議員の再選挙の告示日でした。

群馬・昭和村議選、立候補の3人が無投票当選 再々選挙は回避

(毎日新聞より)

昨年の村議選において、候補者数が定員の6分の1に満たなかったため、公職選挙法の規定により今年再選挙が行われました。

今日の告示に3人が立候補したため、再々選挙は免れました。

地方議員は、地域の代表という意味合いが強くなります。

昭和村では、今回の再選挙に向けて地域から候補者を出そうという動きが活発になったため、候補者が出たそうです。

地域から候補者を出すことは、とても重要です。

地域には自治体長等の役職の方もいますが、それらの役職はあくまでも地域の役であって、行政に対して政策の提案や予算の修正を求められるわけではありません。

地域の要望をしっかりと行政に反映させるために、地域から議員を出すことが重要なのです。

昭和村の記事を見て、あらためて考えさせられました。


再選挙でも定数が埋まらない事例


今日の毎日新聞に以下の記事がありました。

長野・生坂村議会再選挙、候補者なしで再び欠員埋まらぬ可能性も 

(毎日新聞より)

長野県にある生坂村では、村会議員の数が定数に満たない状態になっています。

村長選に伴う補欠選挙においても、立候補予定者が現れない可能性が高く、欠員状態が続きそうとのことです。

議員の成り手不足が広がっていることから、こうした自治体は増えていくことでしょう。


風潮に違和感を持つことが重要


選挙と言えば、公設掲示場に候補者のポスターが貼られる光景が浮かんできます。

ポスターが貼られていることが、当たり前のように感じる人も多いと思います。

しかし、人口が約900人の長野県根羽村では、村長選・村議選の際、これまで公設掲示場を設置していませんでした。

村長選で初の選挙ポスター 「皆が顔見知り」風潮に異議

(朝日新聞より)

これまでポスターの掲示場を設置しなかった理由は、人口が少ないために候補者の誰もが顔見知りだからだったそうです。

しかし、村へのIターン者を中心に、そんな「掲示場を設置しない風潮」に異議を唱える人が登場し今年4月の統一地方選からポスター掲示場を設置する条例を制定しました。

ポスター掲示場を設置することは、有権者に対して候補者の情報を伝えるために有意義です。

これもIターン者という、町内に長く住んでいる方と別の視点から見た人によって、これまで当然と思われていた風潮に異議を唱えることで実現できました。

こうした「自分たちにとって当たり前」だと思っていたことが、実は特別なことということもあります。

こうした事例は、地域おこしにも当てはまると思います。

自分たちの風潮を見つめなおすきっかけに有効だと思います。


2019年は群馬県知事選挙が開催されます。


2019年は、統一地方選と参議院選挙が行われます。

群馬県では、それらに加えて群馬県知事選挙も行われます。

県知事というのは、群馬県全体の責任を負う非常に重要な存在です。

地方議会の場合、二元代表制となっており、首長である知事を直接選挙で選び、知事には非常に強い権限が与えられています。

それくらい重要な県知事選ですが、これまでの投票率は低くなっています。

直近3回の群馬県知事選挙の投票率を見てみると、以下のようになっています。

2015年(平成27年) 31.36%

2011年(平成23年) 36.62%

2007年(平成19年) 53.41%

(群馬県HPより)

2007年は、現職知事と自民党公認候補との対決となったことから、群馬県内の関心が高まり投票率も高くなりました。

2011年以降は、現職有利の情勢を覆せないという見方が多く、有権者の関心を集められなかったのか投票率は非常に低いものとなりました。

県知事は非常に重要な役職です。

県民の命を預かる責任があると言っても過言ではありません。

そのような重要な人物を選ぶ機会なので、ぜひ多くの方に投票に行って欲しいと思います。


町会議員になってもうすぐ半分が経過


今日から2019年の始まりです。

今日は、地区の新年会に参加し、挨拶をさせていただきました。

もうすぐ町会議員になって丸2年が経過し、任期の折り返しに差し掛かっています。

これまでの町会議員としての2年間には、とにかく町民の皆さんに町政を分かりやすく伝えることを中心に活動してきましたが、これからはそれだけでなく実行力が問われると感じています。

これまでの2年間に提案してきたことを実行できるよう、継続して行政に問い続けたいと思います。

また、町民の皆様のより多くのご要望に応えられるよう、活動していこうと思います。

2019年は活動の年にしようと、自分自身に誓いました。


女性の立候補しやすい環境整備


政治分野への女性の参画が求められています。

しかし、社会環境など女性に立候補しづらい状況にあります。

そのような状況を改善するため、立憲民主党では「女性限定の候補者公募」や「女性候補者の公認料上積み」といった女性も立候補しやすい制度を整備しました。

女性候補者公募の実施について

(立憲民主党HPより)

制度を整備するだけで女性が立候補しやすくなるわけではありませんが、制度があれば政治参加へのハードルを少しでも下げることになります。

こうした取り組みが女性の政治参画につながっていければと思います。