月別アーカイブ: 2020年6月

デジタル化が進めば、多様な方々が社会に参加しやすくなる


今日の神流町は、朝から雨が降っています。

昨日は、暑くなりましたが、雨の日と暑い日が交互にあって、安定しない天気となっています。

雨の日が多いため、神流川もずっと濁っています。

さて、新型コロナウイルス感染症対策として、テレワークが推進されてきました。

テレワークの効果は、通勤時間を短縮できるだけでなく、人との接触を減らせることから、様々な効果をもたらします。

例えば、障がいを持つ方々の社会への参画です。

今年の通常国会では、参議院議員の難病を持つ舩後靖彦氏が、新型コロナウイルス感染症防止対策として国会への登院を控えていました。
舩後靖彦氏が参院本会議に出席 国会内の防疫体制を見定め活動(共同通信より)

これについては、国会議員なのだから出席すべきなどという意見もありましたが、本人にしてみれば難病を患っている身であれば、自身を守るための措置を行うのは当然のことであり、登院を控えるのは選択肢として考えられるべきものです。

舩後さんは、国会休会を呼び掛けたようですが、受け入れられませんでした。

今回のような問題は、インターネットによりオンラインで国会に参加できるようになれば、解決できることだと私は思っています。

難病を持っている方であっても、インターネットを利用して自宅等の感染に不安の無い場所から参加すれば、このような問題は発生しないのです。

新型コロナウイルス感染症対策として、国会だけでなく地方議会においても、デジタル化を進め、登院しなくても参加できるようにすべきだと考えます。

このようにデジタル化を進めることは、あらゆる人に社会への参画の場を広げるきっかけとなるのです。

自宅から外に出ることの出来ない人であっても、インターネットを利用して面談や作業を行うことができれば、自宅に居ながら仕事が出来るのです。

私は全てデジタル化をしろと言っているのではありません。

紙などのアナログの手法も残しつつ、デジタル化も行えるように制度を変えるべきだと考えています。

デジタル機器の利用に抵抗のある人は、これまで通りアナログの手法を使い、デジタル機器を利用したい人はデジタルの手法を利用すればよいのです。

デジタル化で、これまで社会に参画しにくかった人が参画しやすくなることで、多様性が広がり、社会のあらゆる可能性が高まっていくのではないかと思っています。

デジタル化に抵抗のある人にも、こうした観点で考えていただき、理解してもらいたいものです。


6月定例議会 新型コロナ対策を質問


ここ3日間ほど、神流町では曇りときどき雨というどんよりとした天気になっています。

気温は低めなのですが、湿度が高いため、じめじめとして蒸し暑く感じます。

昨日は、6月定例議会が行われました。

議案は、以下のものです。

・令和2年度補正予算
・各種条例案

今回は、定例議会なので、一般質問が可能であり、私は神流町における新型コロナウイルス感染症対策について、質問をさせていただきました。

私にとっての問題意識としては、「神流町のような小さな町で仮に感染者が発生した場合に、役場や診療所の機能は停止せずに事業を継続できるかどうか」でした。

この質問に対し、行政側の回答として、「役場(本庁舎)で感染者が発生した場合は、中里合同庁舎などの施設を活用し事業を継続する。診療所については、万場診療所・中里診療所がそれぞれ利用できることで、事業を継続する。」とのことでした。

神流町は、旧万場町と旧中里村が合併してできたため、庁舎が本庁舎と中里合同庁舎、診療所は万場診療所と中里診療所のそれぞれ2か所ずつ設置されています。

今回の新型コロナウイルス感染症のような緊急時に、こうした2か所の施設が存在することで、事業の継続性が担保できるというメリットが証明できたと私は思っています。

一か所で管理していると、効率的ではありますが、その拠点にトラブルが発生した時に問題となります。そのため、バックアップ機能となる施設の存在が不可欠となります。

行政や医療施設に関しても、事業継続性の観点から見るとバックアップとなる施設の存在の重要性が、今回の新型コロナウイルス感染症の問題で明確になったのではないでしょうか。


複合災害への備えを


神流町では、土曜日・日曜日と激しく雨が降り、神流川は濁っています。

今日の神流町は、晴れて、非常に暑くなりました。

先週から群馬県も梅雨入りし、雨が激しく降る季節となりました。

このような季節になると、大雨を警戒しなくてはいけません。

昨年10月の台風19号による被害に対して、神流町の復旧作業は完了していませんが、次の災害に注意しなくてはいけません。

そして、今年は通常の災害だけでなく、新型コロナウイルス感染症にも注意しなくてはいけません。

災害時に、避難所へ避難すると密集・密閉・密接の「3密」状態になり、避難所で新型コロナウイルス感染症が広がる可能性があります。

避難所における2次災害となるかもしれません。

こうした自然災害と避難所での感染が合わさった「複合災害」について、今年は非常に危機意識が高まっています。

内閣府防災情報ページには、複合災害に備えて、避難所運営の注意点などの情報が掲載されています。

こうした情報を参考に、複合災害を意識して準備しておく必要があります。

感染症のリスクは、今年始まったものではなく、昔からあるものですが、今年は新型コロナウイルス感染症が全世界に広がったことで感染症リスク回避に向けて注意力が高まっているようです。

この機会に、複合災害に対応した形式に、避難所運営等の防災計画についても見直す必要があると思います。


新型コロナによってお店の風景が変わった


昨日、今日と神流町は、非常に暑くなっています。

昨日は夕方にかなり強めに雨が降りました。

さて、新型コロナウイルス感染症の脅威は、まだ続いていますが、新型コロナウイルス感染症によりお店の風景もすっかり変わってしまいました。

あらゆるお店で、入店する際にマスクの装着を依頼され、入口には消毒液が設置されており、入店前に消毒を行っていただくよう記載が見受けられます。

また、売っている品物についても、これまでマスクや消毒液を売っていなかったようなお店でも販売するようになりました。

2~3ヶ月前には想像出来なかった状況ではないかよ思います。

新型コロナウイルス感染症の脅威により、社会が変わったことがよく分かる例かと思います。

今回記載した例は、目に見える部分ですが、目に見えないところ、例えば人々の意識なども大きく変わっています。

町を歩く人は、皆マスクを着けていることも意識があ変わった例と言えるでしょう。

短期間のうちにここまで社会を変えてしまう、ウイルスのエリア影響力の大きさを感じました。


改正公選法の成立を受けて


昨日の神流町は、晴れとなり、非常に暑くなりました。

今日も晴れて、昨日の暑さが続くようです。

昨日、国会にて改正公職選挙法が成立しました。
改正公選法が成立 選挙カーなどの費用 町村選挙でも公費負担(NHKより)

今回の改正のポイントは、町村長・町村議選における公費補助の仕組みが追加されたことです。

これまでも県議・市議レベルの選挙では、①選挙カー、②選挙ポスター、③公選ビラの配布や公費で補助される仕組みが導入されていました。

しかし、町村長や町村議会選挙レベルでは、「選挙区の面積が狭い」「有権者人口が少ない」との理由から、①選挙カー、②選挙ポスターの公費補助が導入されていなかっただけでなく、③公選ビラにおいては公費補助が無いだけでなく、町村議選で配布することも禁止されていました。(町村長選では、公選ビラの配布は可能でしたが、公費補助がありませんでした。)

自治体の選挙でも、扱いの不公平さを私は感じていましたが、今回の改正公選法が成立したことで、町村長・町村議の選挙も他の選挙との公平感が出てきたかと思います。

ただ、改正内容は、公費補助が追加されただけではありません。

これまで町村議会議員選挙に出馬する際、供託金は必要ありませんでしたが、今回の改正により町村議会議員選挙においても「供託金15万円」が必要となりました。

供託金が必要となった理由は、安易な立候補を抑えるためとのことですが、これまで供託金が無かった場合でも「立候補者不足」の状態になっていたにも関わらず、供託金が導入されたことで立候補することへのハードルが高くなったと感じる人がいるのではないかと危惧しています。

小さな自治体の選挙では、法定得票数に満たない可能性が少ないので、供託金が返却されない可能性は低いと思いますが、供託金が本当に必要な制度なのかは考え直していただきたいところです。

また、供託金を納める場合、手続きは法務局で行う必要があります。神流町からの最寄の法務局は高崎市か富岡市なので、立候補届け出に必要な資料をそろえるために、わざわざ高崎市か富岡市まで行かないと手続き出来ないことも立候補への障壁になると思います。

供託金の電子申請制度も整備していただければ、もっと立候補しやすい環境が整うのではと思います。

いろいろと記載しましたが、今回の改正公選法が成立したことによって、町村長・町村議会選挙の環境が向上したことは確かだと思います。

首長や地方議会の成り手不足解消のため、今後も様々な環境整備を期待します。


テレワークの普及が地方に好機となるかも


昨日は、夕方から夜にかけて、神流町でも短時間に激しく雨が降りました。

今日は、晴れ時々曇りという天気になっています。

私は、昨日と今日、WEBでの会議を行いました。

神流町に居ながら、群馬県だけでなく、全国津々浦々の方々とインターネットを使って同時に会議が出来ることは非常に便利なことだと感じています。

昨日、NHKスペシャル「令和未来会議 危機をどう乗り越えるか?コロナ時代の”仕事論”」(NHKのサイトより)を少し見ました。

内容は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより、企業の業績がマイナスに働くだけでなく、業態事態の変化や働き方も変わるというものでした。

新型コロナウイルスの脅威が続く限り、企業にとっては非常に厳しい状況が続くと思います。

ただ、番組の中で私が気になったのは、今、テレワークが普及する中で東京から地方に移住したという旨の発言があったことです。

テレワークは、インターネット環境さえあれば、それ以上の条件は必要ありません。

テレワークの普及で、これまで都市部でないと出来ないと思われていた仕事が、地方でも出来ることが認識されてきているように思われます。

地方でテレワークを活用すれば、自然の中で働くことが出来るのです。地方には、都市部のような満員電車のストレスもありません。

テレワークの普及は、地方にとっては好機と考えてもよいでしょう。

都市部へ集中することが、感染症拡大に弱いことが、都市部に感染者が多いことからも証明されたと思います。

リスクを分散するためにも、地方へ住む場所を分散することが必要なのです。

仕事は実際に人と会わなければ出来ない、と思う人もいるかもしれませんが、テレワークを一度やってみると、意外と不便なく仕事が出来ることを実感すると思います。

医療や介護など、テレワークの導入が難しい職種も確かにあります。すべての業種にテレワークを導入するのではなく、可能な限り導入していこうと考えることから始めればいいのではないかと私は思います。


神流町にもアベノマスク到着


昨日、今日と神流町は熱くなっています。

昨日(6月3日)に、神流町にも政府による全世帯へ配布する布マスク(通称:アベノマスク)が届きました。

4月上旬に配布が決定してから、神流町に到着するまで約2か月がかかりました。

私としては、マスクを配布するのではなく、その資金を各自治体の裁量で利用できる地方交付金に上積みした方が良かったのではないかと思いますが、もう実行されてしまったので、予算を戻すことは出来ません。

今日の上毛新聞に、以下の記事がありました。
政府配布マスク 寄付を 続々呼び掛け 学校や医療現場で活用
(上毛新聞より)

安中市や伊勢崎市など、群馬県のあらゆる自治体で、未使用のアベノマスクの寄付を募る活動が行われているそうです。

寄付された布マスクは、小学校等に寄付することを検討しているようです。

国会や安倍首相の記者会見で見た感じ、また、安倍首相以外の閣僚でも使用している人が少ないことからも、アベノマスクは、大人が使用するには少し小さすぎるように見えます。

子どもが使用するサイズには十分だと思うので、小学校等で使用されると、良いのではと思います。


新型コロナ対応のために議会日程や質問時間を短縮するのはおかしいと思う


今日の神流町は、晴れて、非常に暑くなっています。

新型コロナウイルス感染症対策として、様々な職場で工夫が施されていますが、地方議会も例外ではありません。

読売新聞に、以下の記事がありました。

地方議会が「ノー密」審議、日程短縮や議員数制限…「住民の声届かぬ」懸念も
(読売新聞より)

議会は、座席が固定されていたり、議員や執行部が集まって議論することから3密になりやすい環境にあります。

そこで、3密回避のために、国会で座席の間隔をあけるなどの対応がとられていますが、地方議会でも様々な対応がとられています。

記事にあるように、座席に座る議員を半分にし、午前と午後で入れ替え制にするなどの対応がとられていたりします。

ただ、私がおかしいと思うのが、議会の日程や質問時間を短縮する対応をとる議会があることです。

確かに、議会の日程を確保するだけで、役所の時間を割くことになります。議員の質問に対応するためには、役所の中で事前に様々な調整が行われていることも分かります。

しかし、だからと言って、議会の日程や質問時間を短縮することが、役所の新型コロナ対応への邪魔になったり、議会での感染リスクを高めることにつながるのでしょうか?

私は決してそうは思いません。

議員には行政をチェックすることと、住民の声を届けるという大事な役割があります。その役割をこなすためには、しっかりとした日程と質問時間を確保する必要があります。

今回、日程や質問時間を短縮している議会は、これまで自分たちがしっかりとした審議や質問をしてこなかったということを証明しているようなものではないかと思います。あまり中身のないことだから、短縮しても影響ないという結論に至ったのでしょう。

私の所属する神流町議会では、これから開催される6月議会でも日程や質問時間を短縮することはありません。神流町議会の議員共通の理解として、こういうコロナ禍であっても審議や質問はしっかりと行うべきという考えだからです。

この考え方を私も支持します。

コロナ禍における議会の対応策について、議会の本来の役割を削減するほどの対応を行うべきではないのです。本質を損ねる対応をしないよう気を付けましょう。


政策は時間経過による社会情勢変化の想像も必要


先週末は、神流町もかなり厚くなりましたが、今日は打って変わって涼しくなっています。今日は終日雨が降ったりやんだりするような不安定な天気のようです。

とこで、4月1日に日本の全世帯に布マスク2枚ずつを配布する通称「アベノマスク」(wikipediaより)の施策が決定されましたが、昨日(5月31日)時点で神流町にはまだ配布されていません。

確かに2月頃から4月くらいまでは、マスクへの需要が非常に高くなったことなどが起因となり、マスクは極度の品不足でなかなか手に入りませんでした。

しかし、5月の中旬頃からは、マスクがドラッグストアだけでなく、様々な場所・あらゆる業態で販売されるようになってきました。現在は、マスクを買おうと思えば、すぐに購入できる状況になってきたように感じます。

4月上旬にアベノマスクが届けば、利用率は高くなったかもしれませんが、現時点で届いても利用率はあまり高くならないことが想定されます。

今回の事例から学ぶこととして、政策を決定する上で、①実行されるまでにどれくらい時間がかかるものなのか、②政策が実行されるまでの間に社会がどのように変化するのか、③利用者が本当に望んでいるものなのか、といったことを想像力を働かせながら検討しなければいけないということです。

アベノマスクの事例は、③のマスクの配布を望む声が4月上旬時点では高かったかもしれません。ただ、①のマスク配布完了までに要する時間が2か月近くかかることの検討がしっかりなされていたのか、そして、②の社会でのマスクの流通状況がどの程度回復するか、までの想像力が欠如していたのだと思います。

国家を運営することは、神流町のような小さな自治体の運営と比べられるような規模のものではありません。小さな自治体では、意思決定や手続きに要する時間が少ないことから、即時に実行しやすいです。国家運営は、自治体よりも、はるかに大規模な運営となるため、意思決定や手続きに時間がかかるだけでなく、様々な関係者がいることから、容易に政策の実行過程や所用時間を想像しがたいのだと思います。

こうした政策の結果を通して、効果や課題があるのかといったことをしっかりと検証することが重要だと思います。効果や課題の検証を行うために重要となるのが、議会です。議会は、行政の監視を行うだけでなく、その政策の効果を検証する役目もおっています。

今回の施策が検証されることを注視しなくてはいけないと思います。