今年は「みかぼ登山」も「鯉のぼり祭り」も中止です。


今日の神流町は、朝から曇りです。

気が付けば、もうすぐ4月も終わります。

神流町では、木々の緑が深まり始め、非常に山々の景色が見ごろになってきました。

例年であれば、今頃は、神流町で名物の鯉のぼりが掲揚されている時期ですが、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から鯉のぼりを掲揚していません。

屋外だから鯉のぼりを掲揚してもいいんじゃないか、というご意見があるかもしれませんが、鯉のぼりを掲揚してしまうと、町外からの訪問客が多くなる可能性があり、密集状態になってしまうことを危惧して、鯉のぼりの掲揚を行いませんでした。

また、神流町の恒例行事である「みかぼ登山」も「鯉のぼり祭り」も今年は開催しません。
令和2年度みかぼ登山大会の中止について
(神流町HPより)
令和2年かんな鯉のぼり祭りの中止について
(神流町観光サイトより)

神流町の「みかぼ登山」「鯉のぼり祭り」は、長年行ってきた恒例行事であり、毎年この時期を楽しみにしていた方もいると思います。

恒例行事の中止というのは非常に寂しい感じもしますが、これも町民の命を守るために必要な判断だったと私は思っています。

神流町は、高齢化率60パーセントを超える超高齢化の自治体です。医療機関も少なく、入院施設はありません。

こうした小さな町でもし感染者が発生してしまったら、たちまち大問題となってしまいます。

町民の命を守るためには、こうした恒例行事を中止することも必要なのです。

来年以降、平穏な日々が取り戻せたら、また行事を行えばよいと思います。命があれば、行事を行うことは出来ます。

命があってこそなのです。

厳しい措置だと思われる方もいるかもしれませんが、ご理解していただければと思います。


神流町の保育園・小学校・中学校の休園・休校期間、5月末まで延長


今日の神流町は、朝から晴れています。

4月24日付で、群馬県が新型コロナウイルス感染拡大対策の一環として、県立学校の休校期間を5月末まで延長することを発表しました。
新型コロナウイルス感染症対策のための県立学校の臨時休業等について
(群馬県HPより)

この県立学校の休校期間延長の際、群馬県知事は各市町村に対しても強く同調することを求めていくと述べていました。

それを受けての判断か分かりませんが、神流町においても保育園・小学校・中学校・学童保育の休園・休校期間を5月末まで延長することを決定しました。
神流町の公共施設の状況
(神流町HPより)

保育園・学童保育については、特別な事情がある場合は、受け入れを可能となるようになっているので、利用したい方はぜひ神流町役場に相談していただければと思います。

今回の休校・休園期間延長は、緊急事態宣言が仮に5月6日に終了したとしても、感染の状況を把握するために必要な措置だと思います。

ただ、休校・休園期間を延長することは、各家庭や子どもたちに負担を強いることになるため、先日取り上げた神流町の「子育て世帯臨時生活応援商品券」のような取り組みをもっと増額なり、より拡充した施策を打てないものか検討していきたいと思います。

小学校・中学校の休校は、3月から始まり5月末までとなると、3か月間となります。

もともと予定されていた休みであれば、休みの間の計画を立てることもできたでしょうが、今回の場合は、急に決まったことです。どうやって過ごせばいいのか、始業した後もどうなるのかなど不安になっていると思います。

こうした不安を少しでも和らげられるような施策も必要だと思っています。


群馬県および神流町の新型コロナ対応支援策


今日の神流町は、晴れ時々曇りという状況です。

群馬県が緊急事態宣言対象地域となって1週間が経過しましたが、昨日、群馬県独自の支援策が発表されました。
休業協力に20万円支給 新型コロナウイルスで営業自粛で群馬県
(上毛新聞より)

群馬県の支援策の内容は、県の要請に伴って休業や営業時間短縮などの対応を行った事業者に対し、1事業者あたり20万円を支給するとのことです。

県からの要請により休業や営業時間短縮を行うことで、事業者の収入は減少しているため、このような施策は必要なことだと思います。

事業を営む上で、家賃や光熱費、また人件費などの経費が掛かります。現在のような状況では、こうした事業を維持する上での経費の支援が必要な時だと思います。

群馬県は、このほかにも無利子・無担保融資の無利子期間延長などの策も検討しているそうです。

また、私の住む神流町では独自の支援策として、「子育て世帯臨時生活応援商品券」を支給することを決めました。

この神流町の支援策は、神流町在住の18歳以下の人に対して、一人当たり1万円の商品券を支給するものです。

この施策は、学校や保育園の休校・休園に伴う家庭の負担軽減のために実施されることとなりました。

新型コロナウイルスの影響は、事業者だけでなく、家庭への影響も与えているので、こうした支援策も有効だと私は思います。

神流町の場合、各家庭の親戚等が近くにいるケースが多く、子どもを預かってもらえないことは少ないです。

ただ、給食の機会が減ったことで家庭で提供する食事の機会が増えるなど、子どものいる家庭での負担が増えています。

こうした状況に対応するために、必要な措置なのです。

このような支援策は、18歳以下の子どもの少ない(合計で81人)神流町だから実施できた施策です。もう少し規模が大きい自治体では、子どもの数が多くなり予算規模が大きくなってしまうことと行政への事務作業の負担増大から実施することは難しいでしょう。

小さな町の実態に応じた施策ともいえると思います。

群馬県と神流町、それぞれ事業者向けなのか家庭向けなのか、それぞれ支援対象は異なりますが、それぞれの地域に応じて必要な措置を実施しているのです。

緊急事態に対応するためには、各地域の状況を見極めて対応策を検討する必要があります。


訪れるところに住む人の気持ちになってみよう


今日の神流町は、朝から晴れています。

4月の神流町は、晴れていても、まだ朝の気温は10度未満で寒いのですが、日中は非常に暖かくなってきています。

ところで、昨日、神奈川県知事が、新型コロナウイルス感染拡大防止のために自粛要請が出ている中、先週末に神奈川県の特定地域に多くの人が訪れていたことに対して「来ないでほしい」と記者会見で訴えました。
神奈川県知事「神奈川にこないで」 外出自粛を呼びかけ
(NHKより)

神奈川県知事の発言は、4月19日に神奈川県藤沢市や鎌倉市に県外から多くの方が訪れ、緊急事態宣言前よりも人出が増える状況になったことに伴うものです。

私は、この神奈川県知事の気持ち、藤沢市や鎌倉市の方々の気持ちがよくわかります。

きっと他地域から訪れた方は、自粛することに疲れて一時の気晴らしをしたいと考えたのかもしれません。また、地方であれば、都会よりも人が密集する機会が少ないので感染するリスクが少ないだろうとも考えたでしょう。

しかし、訪問される現地の人の気持ちを考えてみると、おそらく「外部から新型コロナウイルスを持ち込まれるかもしれない」という思いがあったと思います。これは、地元の人にとってはかなりストレスを与えることになります。

こういう緊急事態の場合、「自分が良ければいい」という考えではなく、ぜひ、「自分の行動によって周りはどう思うか」を想像していただき、行動を判断していただきたいと思います。

自分たちの行動を不快に思い、ストレスを感じる人はいるのです。これを神奈川県知事は代弁してくれたのだと私は思います。

ぜひ、皆さん、訪問先の地元の人たちの気持ちを考えてみてください。

 


他地域からの流入自粛のお願い


昨日の神流町は、朝から雨が降り少し寒かったです。

今日の神流町は、朝から晴れています。

群馬県も緊急事態宣言の対象となり、先週末は初めての土日となりました。

群馬県においては、緊急事態宣言の対象となる前から他の都道府県の往来やできる限り外出を自粛するよう要請されていました。

仕事で往来する分にはしかたのないことだと思います。

ただ、休日になると明らかに仕事ではない町外からのツーリング等での流入が多くみられます。

その中の車両ナンバーには、特定警戒都道府県に指定されている地域のものも見られます。

私が自宅の中にいたとしても、ツーリングで通行するバイクや車の音が聞こえてきます。

山の中にある神流町は人が少ないから接触する機会が少ないだろう、屋外であれば感染するリスクはほとんどないだろうと思って、ツーリングに来るのだと思います。

しかし、神流町に住む人間としては、現在の新型コロナウイルス騒動が発生しているような時期に、外部からの人が入ることに非常にストレスを感じています。

そのため、新型コロナウイルスの騒動がおさまるまでは、出来るだけツーリング等での流入を控えていただきますようお願いします。


外出自粛の時間を有意義に


今日の神流町は、昨日の雨とうってかわってすっきりとした晴天となっています。

群馬県においても緊急事態宣言が出ていることから、私も原則外出を自粛しています。

自宅でできることを考えてみると、いろいろなことができるものです。

テレビを見たり、ネットで記事を見たり、動画を見たり。

ただ、上記のものだけだと飽きてくるので、この機会に読書をすることを私はお勧めします。

読書をすることで、知識を身につけられるだけでなく、思考も深まると言われています。

本は、ただ情報を掲載しているのではなく、著者の考えを知ることができます。

本を通して著者と対話するのです。

読書だけでなく、他にも自宅でできることがあるでしょう。

いろいろと工夫したりして、この外出自粛という事態を有意義な時間にしたいものです。


群馬県での緊急事態措置を発表


今日の神流町は、朝から雨が降っています。

天気予報によると、今年一番の大雨とのことなので、4月13日の雨よりもかなり降雨量は多くなりそうです。

昨日、群馬県知事が記者会見を実施し、特措法に基づき緊急事態措置を実施することを発表しました。



緊急事態措置の主な内容については、以下の群馬県のサイトを参照してください。
https://www.pref.gunma.jp/contents/100152299.pdf

緊急事態措置の内容として、主なものを以下に記載します。
①「医療機関への通院、食料の買い出し、職場への出勤など、生活の維持に必要な場合を除き、原則として外出しないこと」を要請する。また、他の都道府県への往来についても、原則として自粛を要請する。

②特定の事業者への休業要請(対象となる事業者は、以下のサイトの3ページ目以降を参照)
https://www.pref.gunma.jp/contents/100152299.pdf

①の外出自粛要請については、県民への移動自粛であり、必要なことだと思います。

②の事業者への休業要請については、休業を要請するからには、保障も必要だと思いますが、山本知事の記者会見によると、今のところ国の政策を見極めているところで、群馬県独自の施策はまだ実施しないようです。

休業要請は、法律的に強制力がないとは言え、休業要請された中で営業を継続することはほぼ不可能だと言えます。

私としては、こうした休業要請をする場合、本来は保障もセットで実施すべきだと考えます。国や県の要請で休業するのですから、本来は保障する必要があるでしょう。保障なき休業要請は、非常に厳しいものと言えます。

群馬県においても、4月17日時点で感染者が114人に達するなど、徐々に感染者が増えています。

感染者をこれ以上増やさないためには、ある程度厳しい対策を実施することが必要となると思いますが、厳しくするだけでなく手厚い保障もセットで必要です。

今後、事業者への補償が実施されるか注視しなくてはいけません。

 


群馬県も緊急事態宣言対象に、他県との往来制限の効果があるかは疑問


昨日、政府から緊急事態宣言の対象地域追加が発表され、全国に拡大されたことで、群馬県も対象となりました。
安倍首相、全国に緊急事態宣言 7都府県から拡大、5月6日まで
(上毛新聞より)

群馬県では、これまで緊急事態宣言の対象ではなかったものの、山本知事から県民に対して「不要不急の外出は控えるように」という自粛要請は出ていました。

緊急事態宣言が出されたことで、何が変わるかというと、これまで群馬県は事業者への休業要請を行っていなかったのですが、それが法律に基づき行えるようになるそうです。
《新型コロナ》事業者に休業要請 クラブやカラオケ軸 知事方針
(上毛新聞より)

上記のように、既に山本知事は、群馬県内の事業者に対して営業自粛要請を出す方向で検討しているようです。

このような群馬県内に対して営業自粛要請を出すことで、群馬県に在住の方々の移動をある程度抑えることは出来ると思います。

ただ、今回、緊急事態宣言を全国に拡大した政府の目的としては「先に緊急事態宣言対象となった7都府県から他の地域への移動を減少させる」ことだったはずです。

7都府県に緊急事態宣言が出されてから10日間が経ちますが、私が見る限りでは、他県の車やバイクが通行する景色は変わってないように見えました。

群馬県が緊急事態宣言の対象になって、他県からの往来が減るのかというと「減らないのでは」と私は思っています。

神流町のような事業者の少ない地域においても、他県の車やバイクが平然と通行している状況なので、事業者の営業を自粛してもその傾向は変わらないのではと思います。

「田舎は人が少ないから行っても大丈夫だろう」という意識を根本的に変えるような強制的な制限でもかけない限り、首都圏からの往来は止めることができないように思います。

これが私のいらぬ心配であればいいのですが。

「他県からの往来を減らす」ことへの効果があるかどうかは、今後の様子を把握すれば分かることでしょう。


マスクを通じて感じる郷土愛の重み


新型コロナウイルスの影響に伴い、マスクの入手が難しくなっている状況は、神流町も例外ではありません。

神流町だけでなく、群馬県全域において、マスクが品薄状態でなかなか入手できない状況がここ2~3か月ほど続いています。

マスクの品薄状況は、首都圏だけでなく、全国に広がっている状況なのです。

そんな中、昨日、神流町役場から神流町の住民一人あたり3枚ずつのマスクが配布されました。

今回配布されたマスクは、関東神流会および川崎かんな会の皆様より神流町に寄付していただいたものです。

関東神流会・川崎かんな会ともに、神流町出身で町外に在住している方々が構成している団体です。今回のマスクの寄付だけでなく、これまでに様々な活動を通して、故郷である神流町のために活動してくれています。

こうした故郷を思い、故郷のために活動してくれる方々は、本当にありがたいです。

どうもありがとうございます。

マスクが入手しにくい状況は、まだ続いていますが、こうして配布していただけると非常に心強いです。

神流町のような小規模な自治体だからこそ、出身者の記憶にも残り、郷土愛が長く続いているのだと思います。

今回のマスクのケースを通して、郷土愛がいかに重みのあるものかを実感させられました。特に、今回のような緊急事態の時は、助け合いが必要であり、助け合いの源泉として郷土愛が重要になるのだと思います。

本当に感謝しております。


新型コロナの情報の伝え方の工夫


今日も新型コロナウイルスに関する話題を記載したいと思います。

今日の主な話題は、「新型コロナの情報の伝え方」についてです。

新型コロナウイルスの影響や対策について、様々な情報が飛び交っていますが、その主な取得元はインターネットになっているでしょう。

群馬県においても、群馬県知事の記者会見は群馬テレビで放送するだけでなく、Youtubeでも配信しています。

なぜテレビだでなく、Youtubeでも配信するのか。テレビは録画でもしていない限り繰り返し見ることができませんが、Youtubeであれば見逃した場合もあとから見ることが可能です。また、テレビと異なって、Youtubeは配信時間も制限がなく、24時間好きな時間に配信することができます。さらに、Youtubeであれば、群馬県民だけでなく、全世界から参照できるというメリットもあります。

したがって、Youtubeを活用することで、①繰り返し視聴できること、②閲覧できる時間の制限がないこと、③全世界から閲覧できること、という大きく3つのメリットが考えられます。

このような特徴は、Youtubeだけでなく、他のSNS等、様々なネットメディアに言えることだと思います。

こうしたネットを活用した情報配信は、非常に評価できる取り組みですが、果たしてこの取り組みだけでいいのではないかと私は思います。

過去の群馬県知事の記者会見でもおっしゃっていましたが、「今回の新型コロナで重症化しやすいのは、主に高齢者。そのため、高齢者に対して情報を伝えることが重要となるが、高齢者層はネットを利用しない人が多い。高齢者層への情報の伝え方を考えたい」とのことです。

私もこの意見に同感です。

現在は、スマホやWifi設備等の普及によって、あらゆる場所でネットに接続でき、情報の取得を行うことができるようになっています。しかし、高齢者層は、スマホ等のネット接続機器を保有していない、もしくは、持っていても使いこなせない人が多いという特徴があります。そのため、高齢者層に対して、ネットではない他の手段で情報を伝えることが必要になるのです。

高齢者層へ情報を伝える手段として有効だと考えられるのは、①新聞、②テレビ、③回覧といった方法です。①新聞②テレビはコストがかかるため、頻繁に行うことは難しいです。③回覧については、緊急時の連絡が難しいといった欠点があります。

私の住む神流町のような小さな町では、「町内放送」と「町内ケーブルテレビ」が整備されているため、こうした手法を通じてネットを利用できない町民にも情報を伝えることができています。

また、神流町のような小さな町では、隣近所が互いの様子を把握していることから、万が一の時も隣近所で助け合うこともできます。

今回、こうした新型コロナウイルスの影響に伴い、情報伝達としても小さな町でのコミュニティの重要性というものを改めて認識させられました。

これは今回の新型コロナウイルスだけでなく、災害時にも言えることです。

ネットは便利なものですが、ネットだけで全ての人に情報が伝わるわけではありません。ネットを使っても情報が伝わらない層がいることを念頭において、情報伝達手段を検討しなくてはいけません。